再婚は不利?IBJ成婚白書データで見る再婚のリアル
「バツイチだから、もう自分は結婚市場では不利なのではないか」——離婚を経験した方の多くが、一度はこうした不安を抱くのではないでしょうか。周囲の何気ない一言や、婚活サービスの「初婚限定」といった条件を目にするたびに、その気持ちが強くなることもあると思います。
この記事では、IBJ結婚みらい研究所が公開している成婚白書データや、厚生労働省の婚姻統計をもとに、「再婚は本当に不利なのか」という問いを、断定ではなくデータの整理という形で考えてみます。結論を急いで押しつけるものではなく、あくまで「今の自分の状況を見つめ直すための材料」として読んでいただければと思います。
この記事のポイント
- 婚姻全体の約4件に1件が再婚同士・再婚を含む婚姻というデータがあり、再婚は珍しいことではないという傾向がうかがえる
- IBJの成婚白書では、再婚女性の成婚相手のうち初婚男性と再婚男性がほぼ半々という数値が出ている
- 「成婚率」の解釈は資料によって異なり、初婚より再婚のほうが高いとも低いとも言い切れない部分がある
- 子連れ再婚・再々婚は考慮すべき点が増える傾向はあるが、「不利」と一律に決めつけられるものではない
「再婚は不利」というイメージはどこから来るのか
再婚活を始めようとするとき、多くの方が最初にぶつかるのが「初婚の人に比べて選ばれにくいのではないか」という不安です。この不安には、いくつかの背景があると考えられます。
- 婚活サービスの中に「初婚限定」「子どもなし限定」といった条件を設定しているものがある
- 離婚経験や子どもの有無について、相手にどう伝えればよいか分からず、それ自体がハードルに感じられる
- 「バツイチ」という言葉自体に、どこかネガティブな響きを感じてしまう
こうした背景から「再婚は不利」というイメージが広がりやすいのは自然なことです。ただし、実際のデータを見てみると、そのイメージだけでは説明しきれない側面もあります。ここからは、公開されている統計をひとつずつ確認していきます。
婚姻全体に占める再婚の割合はどのくらいか
まず、そもそも再婚という選択そのものが、社会の中でどの程度の割合を占めているのかを見てみます。内閣府男女共同参画局の資料が引用している厚生労働省統計によると、2020年の婚姻総数52.6万件のうち、再婚を含む婚姻は13.9万件、割合にして約26.4%というデータがあります。つまり、婚姻の約4件に1件は再婚を含むという計算になります。
| 婚姻の組み合わせ | 割合(2020年) |
|---|---|
| 夫婦とも初婚 | 約73.6%(再婚を含まない婚姻) |
| 夫婦とも再婚 | 37.3%(再婚を含む婚姻のうち) |
| 夫再婚・妻初婚 | 36.3%(再婚を含む婚姻のうち) |
| 夫初婚・妻再婚 | 26.4%(再婚を含む婚姻のうち) |
出典:内閣府男女共同参画局「結婚・家族形成に関する統計資料」(厚生労働省統計より)
この資料では、再婚者の割合は長期的に増加傾向にあるとも指摘されています。もちろんこれは社会全体の婚姻統計であり、婚活サービスを利用した場合の成婚率とは別の指標ですが、「再婚という選択自体が特別なものではなくなりつつある」という一つの見方はできそうです。
IBJ成婚白書に見る、再婚女性の成婚相手の内訳
次に、結婚相談所大手IBJが公開している成婚白書のデータを見てみます。IBJ結婚みらい研究所が2026年7月に公開した記事「バツイチ=不利も、もう古い!?データで見る、令和の『再婚力』」では、2025年度版の成婚白書データをもとに、再婚女性1,046名の成婚相手の内訳が示されています。
| 成婚相手の婚姻歴 | 割合 |
|---|---|
| 初婚男性 | 47.2% |
| 再婚男性 | 47.5% |
| 再々婚以上の男性 | 5.3% |
出典:IBJ結婚みらい研究所「バツイチ=不利も、もう古い!?データで見る、令和の『再婚力』」(2026年7月2日公開)
このデータを見ると、再婚女性の成婚相手は初婚男性と再婚男性がほぼ半々という結果になっています。「再婚だから初婚の相手とは結婚しにくい」というイメージを持っていた方には、意外に感じられる数値かもしれません。もちろんこれはIBJという一つの結婚相談所における成婚者のデータであり、婚活市場全体を代表する数値と言い切ることはできませんが、「再婚女性が初婚男性と結ばれるケースは一定数ある」という傾向を示す材料の一つにはなりそうです。
さらに、初婚男性と成婚した再婚女性のうち、子どもがいる方の割合は25.5%というデータも示されています。子連れであることが、初婚男性との成婚を必ずしも妨げるわけではないという見方もできる一方で、逆に言えば「子どもなし」の再婚女性の方が初婚男性との成婚に至る割合が高いとも読める数値であり、この点は一つの解釈に決めつけず、両方の見方があることとして受け止めておくのがよさそうです。
成婚までの期間は、初婚より再婚のほうが短い傾向?
同じ資料では、成婚までの平均期間についても触れられています。
| 婚姻歴 | 成婚までの平均期間 |
|---|---|
| 初婚女性 | 8.2ヶ月 |
| 再婚女性 | 7.1ヶ月 |
| 再々婚以上の女性 | 6.6ヶ月 |
出典:IBJ結婚みらい研究所「バツイチ=不利も、もう古い!?データで見る、令和の『再婚力』」(2026年7月2日公開)
この数値だけを見ると、再婚女性のほうが初婚女性よりもやや短い期間で成婚に至る傾向があるとも読み取れます。背景として、結婚生活の経験があることで自分の希望条件が明確になっている、相手選びの基準に迷いが少ないといった要因が挙げられることもありますが、これはあくまで一つの推測であり、断定できるものではありません。
「成婚率」の解釈は資料によって異なる点に注意
ここまで見てきたデータは「成婚相手の内訳」や「成婚までの期間」に関するものでしたが、「成婚率」そのものについては、資料によって見え方が異なる点に注意が必要です。
IBJが公開している成婚白書2024の本体資料には、「婚姻歴別の成婚率は初婚が最も高く、再婚はそれよりやや低い」という趣旨の記載があります。一方で、先ほど紹介した2026年7月公開の記事では、再婚女性の成婚相手の内訳や成婚までの期間について、再婚がことさら不利とは言い切れないようなデータが示されています。
この違いは、どちらかが誤りというわけではなく、「成婚率そのもの」を見ているのか、「成婚した人の相手の内訳や期間」を見ているのかという、指標の違いによるものと考えられます。成婚率(婚活サービスに登録した人のうち実際に成婚に至った人の割合)で見れば初婚のほうがやや高いという傾向がある一方、実際に成婚した再婚者に限って見れば、相手選びや期間の面で初婚者と大きな差がない、あるいは短期間で成婚に至っている傾向もある、という両方の見方が成り立つということです。
「再婚は成婚率が低いから不利」と単純に結論づけるのではなく、「どの指標を見ているか」によって印象が変わるという点を理解した上で、自分の状況に照らして考えることが大切だと思います。
子連れ再婚・再々婚は考慮すべき点が増える傾向がある
今回参照した調査では、子連れ再婚や再々婚に特化した成婚率のデータは見つかりませんでした。ただし、婚活に関する複数の記事では、子連れ再婚や再々婚は、初婚同士の婚活や子どものいない再婚に比べて、考慮すべき点が増える傾向があると指摘されています。
- 子どもとの関係づくりや養育費・親権など、話し合っておくべき事柄が増える
- 再々婚の場合、過去の結婚生活についてどう伝えるか、相手にどう受け止めてもらうかという配慮が必要になりやすい
- 相手の家族・親族との関係調整が必要になる場面が出てくることがある
これらは「子連れだから不利」「再々婚だから不利」と一律に決めつけられるものではなく、あくまで「初婚同士に比べて事前に整理しておいた方がよいことが増える」という捉え方が近いように思われます。実際にどう進めるかについては、当サイトの他の記事でも取り上げていますので、あわせて参考にしてみてください。
結婚相談所ごとの再婚成功率は、公表されているデータが限られる
「では、どの結婚相談所を選べば再婚しやすいのか」と考える方もいるかもしれません。しかし、今回の調査の範囲では、IBJのように婚姻歴別の成婚データを一次情報として公開している結婚相談所は他に確認できませんでした。
各社が「再婚に強い」「バツイチ歓迎」といったうたい文句を掲げていることは多いものの、それを裏付ける具体的な成婚率のデータが公表されているケースは限られているのが実情です。相談所を選ぶ際は、うたい文句だけでなく、再婚者向けのサポート体制やカウンセラーの実績など、確認できる範囲の情報を複数比較した上で判断することをおすすめします。
データをどう受け止めるか——「不利かどうか」より「どう進めるか」
ここまで見てきたように、「再婚は不利」と一概に言い切れるデータもあれば、「再婚だからといって特に不利とは言えない」と読み取れるデータもあります。どちらか一方だけを取り上げて安心したり、逆に不安になったりする必要はないというのが、この記事でお伝えしたいことです。
大切なのは、統計上の傾向にとらわれすぎず、自分自身の状況——子どもの有無、離婚からの期間、相手に求める条件など——を整理した上で、自分に合った婚活の進め方を選んでいくことだと思います。データはあくまで「一つの参考材料」であり、個々のケースを保証するものではありません。
この記事のまとめ
- 婚姻全体の約4件に1件は再婚を含むというデータがあり、再婚は特別なことではなくなりつつある傾向がうかがえる
- IBJの成婚白書データでは、再婚女性の成婚相手は初婚男性・再婚男性がほぼ半々というデータがある
- 「成婚率」は資料によって初婚より再婚がやや低いとする記載もあり、指標の違いに注意が必要
- 子連れ再婚・再々婚は考慮すべき点が増える傾向はあるが、一律に「不利」とは言い切れない
- 結婚相談所ごとの再婚成功率を公表しているデータは限られており、うたい文句だけで判断しないことが大切
婚活ラボでは、こうした再婚活の悩みについて、これからも実用的な情報を発信していきます。


コメント